研究

神経内科で扱う疾患は、いわゆる難病と呼ばれるものが多く、その病因などは明らかになっていない部分が多くあります。また多くの神経難病、あるいはアルツハイマー病を中心とした認知症疾患に関しては現時点では十分な効果を持つ薬剤はありません。そこで当院では診療だけではなく、研究も通じて新薬の開発や病因究明を通して医療に貢献することも目標としています。そのため新しい薬の開発や検査法の研究にも積極的に参加していきます。

診療に伴い発生する試料等の医学研究への利用に関するお願いと包括的同意について
上記の目的を達成するためには、患者の経過や検査結果などの情報、また保存された生体試料(たとえば血液)を研究に用いることがあります。これらの研究では、個人が特定されることが無いように配慮され研究を行います。外部施設との共同研究に関しては、外部の倫理委員会によりその妥当性を検討し、審査していただきます。もちろん事前に計画された研究の場合は一人一人に説明し、同意書にサインをいただいたうえで研究に使わせていただきますが、将来、過去にさかのぼった研究を行う場合には、実際上、一人一人の患者に連絡をとり、研究に対する同意をとることが困難になります。そこで、当院で行った診療、検査データ、保存した生体試料の利用した研究が将来行われる場合には、不同意の意思表示がない場合には同意とみなし、試料等を研究に使用させていただきます(これを包括的同意と呼びます)。基本的にこのことで患者の診療や治療に影響を与えることはなく、不利益はありません。しかし、もし自分のデーター等を用いてほしくない場合は、そのことで不利益を受けることはありませんので、お申し出ください。