脊髄小脳変性症

脊髄小脳変性症運動失調(歩行のふらつき、ろれつが回らない、細かい動作がしにくくなるなど)を主症状とする神経変性疾患の総称で、10万人に5-10人の有病率といわれています。遺伝性が約4割で残りの約6割が非遺伝性の患者です。この非遺伝性の脊髄小脳変性症のおおくは多系統萎縮症の患者です。脊髄小脳変性症では、小脳の萎縮(下図の右)が特徴です。多系統萎縮症の患者は小脳症状(運動失調)以外に多くの患者でパーキンソン症状、自律神経症状(排尿・排便障害、起立性低血圧、発汗障害など)を伴います。特に自律神経症状は見た目にすぐにはわからない症状のため、気付かれないことも多い症状です。